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Japanische Klassiker mit Furigana

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

社会の内幕や人情の秘密が、みな分かるようになりてきます。言葉を換えて申せば、人の心を解剖して見ることができます。表には玉のごとく月のごとく、立派に紳士然たる顔を装っている人が、その心の中を探り見るに、土のごとく芥のごとく、いたって不潔なる魂情が隠れていることが分かります。実におかしくもあり、気の毒でもあり、憎らしくもあり、かわいそうでもあります。されば、妖怪研究はいかにも不思議なものであると考えます。これは、人心の秘蔵を開く唯一の鍵と申してよろしい。局外の者にとっては、妖怪などは社会現象中の一小事のように見ゆれども、間口は狭くても奥は千畳万畳敷きでありて、実に広大無辺の研究であります。なんと申しても、人間の心全体が、妖怪の幻灯仕掛けにできておりますから、ちょっと心の灯を点じても、ただちにいろいろの妖怪があらわれてきます。ゆえに、社会万般の現象は、大抵みな妖怪の現象と申しても差し支えありますまい。諸君よ、ナント妖怪の学問は滅法界もない広大の研究でありて、実に驚くばかりではありませぬか。

さて、妖怪の種類を挙げて申さば、四百、五百ないし千以上もありて、おびただしきことでありますが、余はこれを実怪と虚怪との二大類に分けました。