Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第五五項 怪物、天井より出ず
大切の衣類を残しておいたために、冥土へ行くことができぬ。ぜひ一枚渡して下さい」と申すから、老母は「それは気の毒であるから」といって、紋付き一枚渡してやった。そのつぎの夜、また同様の姿にて忍び込んで、「帯がなくては行くところへ行けぬ」と申すから、それも渡してやった。翌日親類の者がたずねて来たから、その次第を話したれば、「今夜はわれわれが泊まり込んで見届けてやる」ということになり、待ち構えていたところ、その夜も幽霊が忍び込んで来た。これを捕らえてやろうとしたれば逃げ出したから、いよいよ怪しいと思い、後を追って行ったれば、その亡霊は墓場へ逃げ込み、石碑の陰に身を隠したけれども、そこへ踏み込んで捕らえて見れば、同町に住める貧家の女房であった。幽霊にもいろいろの種類がある。
第五五項 怪物、天井より出ず
鹿児島県遊寓中に聞いたが、その地名は覚えておらぬ。ある村にて、神社の祭りにおのおの酒肴を持参して、深夜までその堂内で宴会を開く慣例がある。ある年の祭りに宴会最中、天井の間より突然髪を垂れ、恐ろしい顔をしたる怪物が首を出してにらんでいるのを見受け、一同「化け物が出た」