Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第八一項 傘の自動
あるいは乞食がそこにやどって火をたくのとも考えられず、とにかく実際を見届けるにしかずと思い、ソロソロ歩いて梅林の中へ行ってみたところが、すぐに正体が知れた。その正体は亡霊の火にあらずして、昼の間、番人が枯れ草を刈り取り、梅林の中に穴を掘り、ここにその草を入れて焼き、上より土を載せておいたのが、夜半まで火が全く滅せずして、土の間より少しずつ燃え上がっていたのである。そのとき、世間の幽霊火も大抵このようのものであろうかと思った。
第八一項 傘の自動
群馬県のある小学校において、生徒がさしてきた雨傘を開いたまま運動場に置いて教場へ出て、放課時間に再び運動場に至れば、その傘が風もなにもないのに、ひとりで右へころげ左へ転じ、コロコロと自動している。生徒は不思議に思い、化け物の所業と考え、驚き恐れて一人もこれに近づくものがない。たちまちそのことを教員が聞き込み、出て見ればいかにも不思議で、傘が生きているか、狐狸の仕業かと考うるよりほかに考えようがない。よってそのことを校長に告げたれば、校長はそんなことのあるはずはないとは申したものの、出て見れば校長にもその理由が分からぬ。