Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第八四項 老猫の怪談
して、目まるく口とがり、牙の鋭きこと狼虎のごとく、爪は長くして熊に類し、全身黒色に灰色を帯び、胸のあたり少しく薄黄色なり。これを見て、黄鼬の年経たるものなりというあり、またはコヒと名づくるものなりという者ありて、ともかくも珍しき怪獣なりという。かかる怪獣ありて怪を現すは事実なるがごとし。
この一例を見て、ほかの古寺、古屋の怪談の原因を推測することができる。
第八四項 老猫の怪談
隠岐島にては狐がおらぬから狐憑きの話はないが、その代わりに猫憑きということがある。余はその地に遊んだとき、実際聞くところによるに、猫憑き談の多きは島後と申す方である。この地方は古来、野猫多くして、往々夜中人を驚かすことあれば、かかる原因より猫憑き談の起こるに至ったに相違ない。猫も年を経て古猫になると、ずいぶん人に抵抗するようになる。その一例として、十年前発行の『静岡民友新聞』の雑報を抜載しておきたい。
駿東郡大岡村字中沢田の佐藤長右衛門方に、今より十一年前より飼いおる熊猫あり。先月下旬のこととか、この猫、同家の芋畑に遊びいたるを長右衛門ふと見ると、不思議なる腰つきして立ち上がり、芋の葉を取り、しばらくなめつつありしが、間もなくこれを頭にかぶりてチンチンをきめこみ、おどり戯れおり。