Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
白と黒
またたきをやめてしまったのです。
電灯がつけば、もう、おそろしいまぼろしは見えないでしょう。小林君は、やっと安心して、もとのいすにこしかけました。
巻き物の銀の箱は、ちゃんと、テーブルの上にあります。
小林君は、その箱をじっと見つめて、身動きもしません。
もう、真夜中の一時でした。あたりは、いよいよ静まりかえり、世の中の生きものが、みんな死にたえて、小林君たったひとりになってしまったような、なんともいえないさびしさです。
これで、朝まで、ぶじにおわるのでしょうか。何か、ほんとうにおそろしいことが、これから、おこるのではないでしょうか。
白と黒
しばらくすると、そのほんとうのおそろしいことがおこりました。
電灯が、また消えたのです。そして、こんどは消えたまま、つかなくなったのです。まるで、黒ビロードをはりつめたような、しんのやみです。
何も見えません。めくらになってしまったようです。
すると、目の前に、黄色や、赤や、紫のモヤモヤしたものが、あらわれたり、消えたりしました。けむりの輪のような紫色の輪が、スーッと近づいてきたり、まっかなきれいな花が、目の前いっぱいに、パッと、ひらいたりします。