Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
白いランチ
青色自動車は、さびしいほうへ、さびしいほうへと、まがっていきます。そして三十分ほどのちには、大きな川のそばに出ました。
白いランチ
そこは、荒川区の隅田川の上流でした。
青色自動車は、長い橋のてまえで速度をゆるめ、川っぷちを右のほうへまがりましたが、すぐひきかえして、橋を渡っていきます。
「あっ、じいさんの姿が見えない。どうしたんだろう?」
今井君が、それに気づいて、さけびました。
青い自動車には、運転手がのっているだけで、うしろの席は、からっぽです。
「さっき、橋のてまえで速度をゆるめたとき、とびおりたのかもしれない。探してみよう。」
小林君は、今井君のにいさんに、車をとめるようにたのみ、三人は、そこでおりて、川っぷちを右へ歩いていきましたが、じいさんの姿は、どこにも見えません。
そこには、大きな工場のへいが、ズーッとつづいていて、見るかぎり人通りもありません。川っぷちには、コンクリート工事のバラックの事務所がたっています。
小林君は、なにをおもったのか、そのバラックの戸をあけて、のぞいて見ました。なかには、たったひとり、三十五―六歳の労働者が、いすにかけて、タバコをスパスパやっているばかりです。