Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

空中の声

むろん、箱をつかんだままです。

あの箱の中には、だいじなエジプトの巻き物がはいっているのです。

わたしは、夢中になって、追っかけました。しかし、わたしが外へ出たときには、手首も箱も、もう見えなくなっていました。

なんだか、スーッと空たかく、舞いあがってしまったような気がします。

それで、警察に電話をかけるやら、私立探偵の明智さんに電話をかけるやら、大さわぎをしていたところですよ。」

そう話し終わって、松波博士は、がっかりしたように、うなだれるのでした。

「先生っ。」

そのとき、正一君が、とんきょうな声をたてました。

「透明人間かもしれませんよ。二十面相は、ずっとまえに、透明人間にばけたことがあります。こんども、その手を使ったのじゃないでしょうか。」

正一君は、少年探偵団員の友だちがあるので、二十面相のことは、よく知っているのです。

ああ、透明人間。二十面相はほんとうに透明人間になる魔力を持っているのでしょうか。そうだとしたら、これから、どんなふしぎなことが起こるのでしょう?

空中の声

目的の品を手に入れた二十面相は、それからひと月ほどの間、どこにかくれたのか、姿をあらわしませんでした。