Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

「きっと、きみの気のせいだよ。空気にぶっつかるはずはないもの。」

「ほら、なんともないよ。なんにもぶっつからないよ。」

少年たちは、手をふりまわして、そのへんを、歩きまわりながら、口々に、いうのでした。

井上君はおかしくなってきました。小さいころ、かくれみのの童話を読んだことがありますが、いま井上君は、かくれみのを着たのとおなじなのです。いたずらがしてみたくなりました。

「アハハハハ……。」

いきなり、わらってみました。少年たちは、びっくりして、キョロキョロあたりを見まわしています。

「だれだい、いまわらったのは?」

「だれも、わらわないよ。」

「でも、わらい声がきこえたじゃないか。」

「うん、きこえた。おじいさんじゃないだろうね。」

「おじいさんの声じゃない。子どもの声だったよ。」

「そうだな。へんだねえ。」

井上君はおもしろくてたまりません。こんどは、ひとりの少年にちかづいて、指で、その顔をチョイと、つついてみました。

「だれだっ、いま、ぼくの顔にさわったのは?」

みんな、シーンとして、身動きもしません。だれもさわったおぼえがないからです。なんだか、こわくなってきました。