Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
ことです。
「さあ、もう目かくしをとるよ。きみには、あとで、ゆっくりはなしたいことがあるんだ。しばらく、ここにまっていなさい。」
そういって、目かくしをはずすと、カニじいさんは、部屋をでて、ドアをしめ、外からカチンと、かぎをかけてしまいました。
窓のない、みょうな部屋です。てんじょうから小さな電球が一つさがっているだけで、うすぐらいのです。
井上君は、なんだか、めまいがするようなかんじでした。部屋ぜんたいが、モヤモヤと、ゆれうごいているのです。
部屋というよりも、壁です。四方の壁が、へんなぐあいに波うち、うごめいているのです。
R怪人の魔法にかかっているのでしょうか。
いや、そうではない。壁がうごくのに、なにかわけがありそうです。もっと壁のそばによって、たしかめてみなければなりません。
井上君は、右手の壁に、近よって、目をこらして、見つめました。
ウジャウジャと、うごめいています。なにか小さいものが、かずしれず、ひしめきあっているのです。
「あっ、カニだっ。」
そうです。それは何千びきのカニが、四方の壁いっぱいにはいまわり、ひしめきあっているのでした。