Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
小林君たちは、そのドアを、そっとおしました。すると、これもまた、スーッと、音もなくひらいたではありませんか。
「ごめんください。」
小林君が、大きな声で、どなりました。
「ごめんください。」
しかし、いくらよんでも、ひろい家の中は、シーンとしずまりかえっていて、だれもでてきません。空家みたいなかんじです。
「はいってみようか。」
「うん、そうしよう。」
ふたりは、うなずきあって、くつをぬいで、上にあがっていきました。
玄関に、ひろいホールがあって、それから、廊下が、おくのほうへつづいています。ふたりは、かまわず、そこの廊下へ、はいっていきました。
廊下の両がわには、いくつもドアがならんでいますが、みんなピッタリとしまっているのです。どれも中に人がいるようすはありません。
なおも、おくのほうへ、すすんでいきますと、ドアがひらきっぱなしになった、大きな部屋の前に出ました。のぞいてみると、まんなかに大テーブルがすえてあって、それをかこんで、アームチェアがならべてありますが、人の姿はありません。
「はいってみようか。」
小林君が、ささやき声でいいますと、井上君もうなずきました。