Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
自動車のとまっている近くに、公衆電話のボックスがありました。三十五―六に見える会社員らしい男が、ボックスのなかにはいって、電話をかけています。
その電話ボックスの外に、ひとりの少年が、小さくなってかくれていました。店員らしいふりをしていますが、顔は野呂一平君とそっくりです。あいきょうもののノロちゃんにちがいありません。
男は電話をかけおわると、ボックスを出て小林少年のかくれている自動車にのりこみました。
すると、うしろのトランクのふたが、五センチほど、そっと開いて、なかから、小林君の目がのぞきました。ボックスのかげにいるノロちゃんらしい少年が、それにむかって、しきりに手まねをして見せています。あやしい男が、自動車にのったことを、知らせているのでしょう。
そのあいずを見ると、トランクのふたは、そっとしまりました。しかし、自動車はまだ出発しません。だれかを待っているようです。
しばらくすると、井上さんのうちのほうから、一郎君とそっくりの少年が、いそぎ足にやってきて、キョロキョロと、あたりを見まわしながら、怪自動車に近づきました。
すると、さっき電話をかけた男が、自動車のドアを開き、ニューッと手をのばして、一郎君とそっくりの少年を、なかへ引っぱりこんでしまいました。