Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

はらがへっては、いい知恵も出ないよ。このおくの広い場所で、ゆっくり、べんとうをひらこうじゃないか。」

少年たちは、どうくつのおくの広い場所にもどり、懐中電灯をまんなかにおき、このまわりに腰をおろし、リュックのなかからべんとうをとりだして、水筒の水をのみながら、たべはじめました。

みんな、これからどうなるのだろうと心配で、ごはんも、のどをとおりません。

でも、弱虫といわれるのがいやなので、みんな、やせがまんをして、さもおいしそうに、たべています。

すると、そのとき、どこか遠くのほうから、「ウォーッ、ウォーッ。」というおそろしい声が、聞こえてきました。

「おやっ、あれ、なんだろう?」

「人間の声じゃないよ。水のながれる音でもないよ。」

「ずっと、おくのほうだね。ぼく、いって見てくるよ。」

べんとうを、たべおわった井上一郎君が、そういって立ちあがり、懐中電灯を持って、どうくつのおくへ、はいっていきました。

枝道のところへいって、耳をすましていますと、左がわの穴から、また「ウォーッ、ウォーッ。」という、ものすごい声がひびいてきました。

井上君が懐中電灯で、穴のおくをてらすと、まっ暗ななかに、キラキラと金色に光った小さなものが見えました。