Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
「あっ、黄金のトラだっ!」
それは、たしかに、トラのかたちをした金色のものでした。しかし、ふしぎなことに、そのトラは動いているのです。
ノソノソと、こちらへ近づいてくるのです。黄金でできたトラが動くはずはありません。これは、いったい、どうしたというのでしょう。
トラの姿が、だんだん大きくなってきました。はじめは十センチぐらいの小さなトラでしたが、近づくにつれて、みるみる大きくなってくるのです。二十センチ、三十センチ、五十センチ……。
生きています。生きた大きなトラなのです。
でも、なんという、ふしぎなトラでしょう。ぜんしんの毛が、金の糸でできたように、キラキラと、うつくしくかがやいています。二つの大きな目は、ダイヤのようにごこうをはなって、光っているのです。そして、おそろしい牙のある、まっかな口を、ガッとひらいたかとおもうと、
「グルルルル……、ウォーッ。」
「ワーッ、トラだあ! ほんとうのトラが出たあ!」
いくら勇敢な井上君でも、ほんもののトラにはかないません。悲鳴をあげて、逃げだしました。すると、その声が、どうくつにこだまして、
「トラだあ……、トラだあ……、トラだあ……。