Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

「ハハハハ……、戸だなや、ひきだしを探したって、だめだよ。ほら、きみたちのすぐ目の前にあるんだ。わしが、どこでタバコをすっていたか思いだしてごらん。いろりの前だったね。いろりには、火がなくて灰ばかりだったね。

ほら、よく見たまえ。このいろりの灰のなかに、ピカッと光ったものが、見えるじゃないか。」

魔法博士は、ひばしでいろりのすみを、さししめしました。そこの灰のなかに、画ビョウのあたまほどの小さい金色のものが、光っているのです。

「ほら、これが黄金のトラの、しっぽのさきだよ。

どうだね、黄金のトラは、ちゃんと、きみたちの目の前にあっただろう。よくおぼえておきたまえ。ものをかくすときは、あいてが、まさかと思うような場所へ、わざと、ほうり出しておくのが、いちばん、うまいかくしかたなんだよ。」

博士は、そういって灰のなかから、キラキラ光る黄金のトラを取りだし、てのひらの上にのせて、ながめるのでした。

「さあ、もう一度、これを、きみたちに渡すから、こんどは、もっとうまくかくしてごらん。きみたちが、いくら知恵をしぼっても、わしは魔法の力で、すぐに盗みだしてみせる。