Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
「ワハハハ……、いまさら、金庫をまもったって手おくれだよ。黄金のトラは、とっくに魔法の力で、わしが盗みだした。うそだとおもうなら、きみたち、金庫を開いて、あらためてみるがいい。」
「だって、金庫のとびらは、一度も、あかなかったよ。ぼくたちが、ちゃんと見ていた。とびらを開かないで、なかのものが取りだせるはずはないっ。」
「ハハハ……、そこが魔法だよ。ともかく、金庫を開いてみるがいい。」
そういわれると、しらべてみないわけにはいきません。坂口君は暗号の文字ばんを、まわしました。
坂口少年は、重い金庫のとびらを力まかせに開きました。そして、なかから小箱を取りだして、あらためてみますと、わたでくるんだセトモノのトラは、もとのままにはいっているではありませんか。
「なあんだ、ちゃんと、ここにあるじゃないか。」
「ウフフフ……、それが黄金のトラかね。見せてごらん。」
支配人はそういったかとおもうと、いきなり、坂口君の手から、小箱をひったくって、にせもののトラを取りだし、パッと、床になげつけました。
ガチャンと音がして、セトモノのトラは、こなごなに、われてしまいました。