Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

知恵の勝利

」

「ふーん、よほど、たいくつしているらしいな。そのようすでは、牢やぶりなんて、思いもよらないね。」

博士は、安心したように、つぶやくのでした。一日、二日と日がたっていきましたが、ろうやのなかの小林君は、なんにもしないで、毎日ネズミと遊んでいるようすでした。

そして、とうとう、五日間がすぎさり、六日めの朝となりました。

魔法博士は、朝の食事をおわると、いそいでろうやにはいっていきました。

「おい、小林君、約束の五日間はすぎたよ。気のどくだが、きみの負けときまったね。」

すると、ベッドにこしかけていた小林君が、顔をあげて、にこにこしながらいうのです。

「え? ぼくの負けですって? とんでもない。ぼくが勝ったのですよ。」

知恵の勝利

「えっ、なんだって?」

「ぼくが勝ったのですよ。黄金のトラを盗みだしてしまったのですよ。」

「おい、おい、でたらめも、いいかげんにしたまえ。きみは、このろうやから、一歩も出られなかったじゃないか。ろうやにいて、どうして、トラが盗みだせるんだ?」

「それじゃ、おじさんが、かくした場所をあらためてごらんなさい。黄金のトラがあるか、ないか。」