Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
値打ちにして、何千万円という美術品です。
その美術品は、国鉄から私鉄への乗りかえ駅で、つみかえられましたが、そのときは、大ぜいの人が厳重に見はりをして、私鉄の貨車につみこみ、貨車の戸錠をおろし、封印までしたのです。
そして、その貨車が、横目駅をぶじに通りすぎたことも、まちがいありません。
横目駅の駅長は、七両めの貨車に、貴重品がはいっていることをよく知っていましたから、その貨車には、とくべつに気をつけたのです。
封印のある貨車は、たしかに、七両めにつながっていました。駅長ばかりでなく、三人の駅員が、それを見たのです。
ところが、列車が九時に矢倉駅について、いざ、つみおろしをしようとすると、その封印つきの貨物車が、一両だけ、消えうせていました。十五両つなぎの列車が十四両になっていたのです。
矢倉駅の駅長はすぐに横目駅や、その前の駅へ電話をかけてたしかめましたが、どこの駅でも、たしかに十五両連結だったという答えです。
そして、封印つきの貨車が七両めにつながれていたことも、まちがいないというのです。
長い列車の、まん中の一両だけが、一つの駅からつぎの駅へいく間に、消えてなくなるなんて、人間の頭では、考えられないことです。