Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
そして、その赤い火が、ほたるのように、パッパッと、光ったり、うすくなったりして、そのたびに、空中から、スーッと、白い煙が、吐き出されるのです。
しばらくすると、人間の顔の高さのへんが、白い煙で、いっぱいになりました。
じつに、なんとも言えない、無気味なありさまです。だれもいないのに、タバコだけが、吸われて、煙が吐き出されているのです。
二分間ほど、タバコは吸いつづけられていましたが、やがて、スーッと、どこかへ消えてしまいました。
しかし、目に見えないやつは、まだ部屋の中にいます。じっと、そこに立って、章太郎君の方を、にらみつけているような気がします。水のようにモヤモヤした姿が、じりじりと、こちらへ、近づいてくるように思われるのです。
章太郎君は、助けをもとめようとしましたが、口が動かなくなってしまって、声を出すことができません。
もがきにもがいて、やっと、かすれた叫び声をたてました。
「た、助けてくれえ……。」
すると、その声に驚いたのか、目に見えないやつは、ドアをあけて、部屋の外へ出ていってしまいました。ドアが、ひとりでにスーッと開いて、また、もとの通りにしまったのです。