Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

どこか、部屋の外の遠くのほうから、かすかに、笑い声が聞こえてくるばかりです。

山口青年は、すごすごともどってきました。そして、三人は、ぼんやりと顔を見合わせて、つっ立っているばかりです。

その時、階段の上の板戸を、コツコツと、たたく音が聞こえてきました。

だれでしょう。刑事が、あいずをしているのかもしれません。

「なんのご用ですか? あやしいやつが出ていくのを見ませんでしたか?」

恩田さんは、板戸の下までのぼって、大声に聞きかえしました。

板戸の上から、かすかな声がします。

「なにも見ません。宝物は、だいじょうぶですか?」

もう、とられてしまったのですから、板戸をしめておくことはありません。

五人の刑事が、どやどやと、下へおりてきました。そして、恩田さんから、ゾウが消えてしまったと聞くと、みんな、あっけにとられるばかりでした。

「おや、きみはどうして、ここへはいってきたのだ。あっちへ行っていなさい。」

刑事のひとりが、しかるように言いました。みんなのうしろに、かわいい女中さんが立っていたからです。

「この子はいいんですよ。きみ、なにか、わたしに言いたいことがあるのかね。