Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme

Aozora Bunko

たき火

復員兵

そのすき間を風が吹き通るとき笛のように小音を立てる。その音波がいくつも集まり、干渉してすすり泣きのように聞こえるのであった。

瓦よ泣け。このあたりは一家全滅のものばかりで、あとをとむらい泣く人は残っていないのだ。せめて瓦よ、骨のそばにありて泣いてあげよ。

たき火

町がなくなって昔の丘に帰ったら距離は半分に縮まった。向こうの丘の小屋で夕の祈りをとなえるのが、じいさんの声、守ちゃんの声と聞き分けることさえできる。それに合わせて私の小屋でも祈りを始める。お隣も加わった。なんだか一つの家族になったようだ。

夜になるとたき火があちこちに赤い。そこから話し声が高々と聞こえてくる。さながら神話時代にいるように人なつかしい。

復員兵

向こうの丘に復員兵が現われた。大きな復員袋を背負いよろよろとやって来て、立ち止まってはあたりを見まわし、また少し行ってはそこらをさがす。やがて何か目じるしになる庭石でもあったのだろう。すたすたと四、五歩行って、地面をじいっと見つめていたが、「おおう」と泣き声を出すとともに、袋を背負ったまま、へたへたとその場に腰をついてしまった。しばらくは身動きもしない。