Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

そこまで言いかけたお蓮様、突如、つったちあがった。

血ばしった眼で、お美夜ちゃんを見すえて、

「サ! おいで! 表に駕籠が待たしてある。お迎いに来たんだよ。いやだなんて言わせるもんか」

もうひとつのお迎え駕籠……。

すると、このときまでだまっていたチョビ安、街の所作事から帰ったままの着つけでいたが、肩の手拭を取って、いきなりねじり鉢巻をしだした。それから、おもむろに両手の袖をたくしあげ、クルッとお尻をまくって、ピッタリすわりました。

「エコウ! どちらのお女中か知らねえが、あこぎなまねアさしひかえてもれえやしょう」

やり始めた。

小さな兄哥さんが、まるまっちい膝をならべて啖呵を切りだしたんだから、お蓮様はびっくりして、

「なんだい、おまえは! 子供芝居の太夫かい。ひっこんでおいでよ」

「ひっこんでいろうたア、こっちで言いてえこった。お美夜ちゃんはあっしの許婚者なんだ。そのあっしに一言の挨拶もなく、お迎えの駕籠が聞いてあきれらア。さっさと消えやがれ!」

「そうだそうだ、安! これはおいおいとおもしろくなってまいったぞ」

泰軒先生、手をたたいてけしかけている。