Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

藪の白虎

一

「アイ、それア狂言によりけりでネ、どうせ世の中は、芝居のようなものですから、役によっては承知しないともかぎりませんのサ」

「フーム、これはなかなか話せるわイ――これ、ここはよい、あちらへ!」

と対馬守、いならぶ家臣たちへ、ヒョイとあごをしゃくった。

藪の白虎

一

簡単なことを複雑にする……。

うつろな制度、内容の腐りかけている組織を、むりに維持してゆくためには、これよりほかはない。形式、儀礼の尊重ということは、ここから生まれるのです。

時代をへだててみると、いかにも無用――無用どころか、滑稽としか考えられない儀礼や形式でも、当時その社会に生き、そのなかに呼吸していると、なんらの不自然もなく、そのまま受け入れることができたに相違ない。

制度、組織の力が、そこに働いていたからだ。

たとえば、このお茶壺というもの。

お茶を入れる壺といってしまえば、それだけのものだが、これを宇治の茶匠まで送りとどけて、茶を詰めてかえる道中が、たいへんなものでした。

壺の主のお大名と同じ格式をもって、宇治へ上下したものだという。一万石は一万石、十万石は十万石の権式で、茶壺が街道を往来するのです。