Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

「自分よりも、源三郎よりも、剣技において上の者が立ちあわねば、勝負をせぬとナ」

「峰丹波の偉いところは、おのれをよく知っていることでございます。おのれを知る者は、敵をも知る。自分が源三郎様に、とても及びもつかないことは百も承知。したがって、なんとかしてのがれようとの魂胆。おのれより強い者は、いくらもあるが、源三郎様の上に立つ人は、ちょっとない。そこで、こういう条件を持ち出せば、この判定者はなかなか見つかるまいという見越しでございます」

「ふうむ、それで余へ来たのだナ」

「さようで。いっぱし困難な条件を持ち出したつもりなのが、殿がお顔をお出しなされば、丹波はギャフンとなって、しかたなしに、明日の朝源三郎様に斬られて死にます」

「ははははは、イヤ、そうか、わかった。彼奴の策の上を行くわけだな」

対馬守は、ややしばし考えておられましたが、

「行ってやりたいが……イヤ、私事じゃ。たいせつな日光御用をひかえ、心身を清浄に保たんければならぬ身が、そのかんじんの日光へ出発前に、みにくき死骸を眼にするようなことは、こりゃ玄心斎、さしひかえねばなるまいテ」

「しかしながら……」