Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme
書物役が筆を耳にはさんで、広間をウロウロしながら、主水正の姿を探す。
「こうお山開きに手間どっては、お事始めは棟梁だけ登山させて、式をあげるんでございましょうか」
他の一人が、誰にともなく大声に、
「もう組分けは、すみましたかな? すんだら一遍勢ぞろいをして、顔を見おぼえておかんことにはつごうが悪いテ」
「御家老殿も、先刻そのようなことをおっしゃっておられた。いちおう田丸どのにたずねらるるがよい」
「田丸様はただいまどちらに?」
「サア、殿の御前じゃろう」
と、言いすてて、一人はいそがしそうに行ってしまう。
この、組分けと申しますのは……。
いろはの仮名文字で組を分けて大工二十五人に棟梁二人、諸職五十人、雑役三十人、合わせて百七人を一組と定めて、これを印をつける。
塗師、錺職人、磨師、石工なども二十五人一組の定めであった。むろん一同は山へ上がったが最後、頭だったものは町小屋、諸職人は下小屋に寝とまりして、竣工まで下山を許さないのです。
もし工事中に、これらの者の家郷に不幸があった場合には、さっそく本人を小屋から出したのち、金剛、普賢両院の山伏をまねいて、そのあとを払いきよめることになっていた。