Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

四

いずれ、後で明るい部屋で、ユックリ見直すことにしようと、忠相はそのまま蓋をかぶせつつ、

「ウム、お美夜ちゃんか。かわいい名じゃのう」

「ええ、みんながそう言うわ」

「何をごほうびにやろうかの? 泰軒小父ちゃんのお使いをして、この小父ちゃんのところへ、こんなりっぱな壺を持ってきてくれたお礼に、何かすばらしいものをあげたいのじゃが……」

急に眼をかがやかしたお美夜ちゃん。

「ほんと? ほんとになんでもごほうびくれる?」

と、念をおしました。

四

忠相はうち笑って、

「念をおすには及ばないよ。嘘は泥棒のはじめという。世の中から、その泥棒をなくするのが、このおじちゃんの務めなのだ。わかるかな?」

お美夜ちゃんは、縁に足をブラブラさせながら、かわいい合点をする。

越前守はニコニコつづけて、

「そのお役目のこの小父ちゃんが嘘をいうはずはないではないか」

「そうねえ。なら、あたいの言うこと、なんでもしてくれる?」

「言うまでもない、なんでもきいてやろう」

「じゃ、お願いしてみようかしら」

「オオ、いかなることでも申してみるがよい」

「じゃアね」

と、お美夜ちゃん、仔細らしくちょっと考えて、