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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

「あたいの仲よしにね、チョビ安さんって、とても元気な、おもしろい兄ちゃんがいるのよ。孤児なの」

言いかけて、お美夜ちゃんがにわかに涙ぐむようすなので、越前守はやさしくのぞきこみ、

「コレ、いかがいたした。その孤児のチョビ安とやらが、どうしたというのじゃ」

お美夜ちゃんはすすりあげて、

「あたい、自分の物なんか何もいらないの。お人形も、お着物もいらないから、そのチョビ安兄ちゃんのお父ちゃんとお母ちゃんを、探しだしてくださらない?」

チョビ安を思う純真な気持……子供ながらも、それが眉のあいだに漂っているのを、忠相はじっとみつめていたが、

「ウム、このお奉行のおじちゃんが引き受けた。きっと近いうちに、そのチョビ安とやらの両親を見つけだしてやるであろう」

「ありがとうよ、小父ちゃん」

お美夜ちゃんはもう涙声で、

「まあ、そうしたら、チョビ安兄ちゃんは、どんなに喜ぶことだろう!」

「ウム、明日かならずお美夜ちゃんにも、うれしいことがあるぞ」

と忠相は、手をうって用人の伊吹大作を呼びよせた。そして駕籠を命じて、すぐお美夜ちゃんをトンガリ長屋へ送らせたのだったが……。

この越前守様の言葉は、翌日さっそく、あのお美夜ちゃんがいらないと言ったお人形やら、美しい着物やらの贈り物となって、あのきたない作爺さんの家へ持ちこまれ、ほんとうに