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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

でしまったのである、その他残ったものは何に限らずこの袋へそっとほり込んでしまうのであった、その手つきがあざやかである処から察してこんな事の常習者らしく思われた、われわれの連中はただぼんやりとその深酷な感じに打れて静かに眺めているのであった。

私はこの男の翌日をちょっと考えて見た、袋から吐出されたゴチャゴチャとしたコロッケ、カツレツ、ジャガイモの類を妻君と二人でつくづくと眺める事だろう、どうせ二、三人の小供も覗きに来る事かも知れない、老母というのも、ゆうべの御馳走は何んやと次の一間よりまろび出てくるだろう、然る処へ不意に猫の奴が現われて何か一つ浚って走るかも知れない。この猫をどやしつけて取返し、これを煮き直して、小供は学校行きの弁当に入れてもらい、家では今日はお父さんのお手柄で久しぶりの洋食や、という事になるのかも知れない、などと私は馬鹿気た想像をめぐらした。

席を立ってから暫時この袋の噂で賑かだった。或物識りの説では、この頃あの袋は随分大阪では流行しているのだそうだ、名も宴会袋とか何んとかいってこの目的のために作られてあって、多少のお汁気のあるものでも大丈夫持って帰る事が出来る仕掛になっているそうである。