Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
また反対に気合いの抜けた絵を何かの都合から入選させようと一人があせっても、それは駄目なのだ、他の何人かはそんな気合いを認めていないのだから。しかしながら気合いの代りにその都合を認めねばならぬということが万一あったとしたら、それは大事だ、考えても馬鹿らしいことである。要するに、出品者の絵について今年など特に感じたことは、あまりに二科へ出すとか展覧会とか入選とかその結果などばかり考えて描かれたかと思われるような絵がかなり多かったようである。
したがって目につくことは早がきの慌てた絵の多かったことだ、これは近頃輸入されるフランスの絵に早がきの傾向が多いのでその影響かとも思うが、いったい早がきというものは略したものである、省略である。本当のことを知らずに省略は出来ないのだ、知らぬものを省略することは零以上にすることだ、マイナスになってしまうのだ。
フランスの絵に略画が多いのはそんな画風が多いことにもよるが、また一つには、西洋人の画界は日本の洋画界よりもよほど商売として成り立っているのでちょうど日本画家の半折画といった調子のことをやるのだと思う。例えば満洲辺で鉄斎の半切画を一枚見て感心し、鉄斎はいつもこればかりやっているのだと早合点するようなもので鉄斎はもっと力作もやれば、随分綿密な青緑山水の大幅もやるのだ。