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Japanische Klassiker mit Furigana

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こざくらひめものがたり

小桜姫物語

浅野 和三郎

Lesen Sie 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) von 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.097 Zeichen · 267 Bildschirme

Aozora Bunko

二十五、竜宮雑話

――

『それはまァお気毒な……あなたも随分つらい修行をなさいました……。』

たッた一と言ではございますが、私はそれをきいて心から難有いと思いました。私の胸に積り積れる多年の鬱憤もドウやらその御一言できれいに洗い去られたように思いました。

『斯んなお優しい神様にお逢いすることができて、自分は何と幸福な身の上であろう。自分はこれから修行を積んで、斯んな立派な神様のお相手をしてもあまり恥かしくないように、一時も早く心の垢を洗い浄めねばならない……。』

私は心の底で固くそう決心したのでした。

二十五、竜宮雑話

一と通り私の身上噺が済んだ時に、今度は私の方から玉依姫様にいろいろの事をお訊ねしました。何しろ竜宮界の初上り、何一つ弁えてもいない不束者のことでございますから、随分つまらぬ事も申上げ、あちらではさぞ笑止に思召されたことでございましたろう。何をお訊ねしたか、今ではもう大分忘れて了いましたが、標本のつもりで一つ二つ想い出して見ることに致しましょう。

真先きに私がお訊ねしたのは浦島太郎の昔噺のことでございました。――

『人間の世界には、浦島太郎という人が竜宮へ行って乙姫さまのお婿様になったという名高いお伽噺がございますが、あれは実際あった事柄なのでございましょうか……。