Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme

Aozora Bunko

十月二十一日

行くと母上着物などをきかえ、今日は土曜日だから、岡部さんも来るだろう、と云って居、食堂に居ると、いつの間にか見えなくなる。西洋間に岡部さんが来たのであった。彼女の変化する態度、優しく、愛らしく、又少し悲しいようだ。いつもの押しの強さが減り、少しぼんやり、ふわりとする。思いがけず国男倉知から来る。印袢纏を着、きながし、素足。妙に頭がわるいと荒っぽい言葉をつかう。印袢纏でいなせがるような心持は確かに地震後若者の心に生じた現象だ。一緒に、万世までかえる。帰って見ると、祖母上、せっせと縫いものをして居られる。

彼方此方の花やでは、今菊が満開だ。白菊の大輪すがすがしい芳香を晴れた秋日にただよわす、が蠅の多いこと。日だまりに、七八匹の蠅を見る。死人から生れた蠅かと思うと白菊のすがすがしさと云うに云われない対照をなす。

十月二十一日(日曜)晴

D. Bed まるで心持わるく、眠りからさめた第一感が疲れた不満な感情だ。二人は苦笑いをし、早速又元の古道具やにかえしてしまう相談をする。さい行ったら、よろしいが場所がないからとって置いてくれと云う話。又もとの Single を出す。