Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
今朝は、日はよく照るが、どちらかと云えば涼しい風が吹く。空の彼方此方に雲が相当厚くある為、光線は何処かに影響を受け、特に樹木の緑色が、重みを持ち、どっしりと目を牽く。頭の苦しさ昨日と同じ。生理的には、暑苦しくない丈よろしい。
「ルノアルの言葉」や Histoire de l'art の中の画などを見、自分が絵画を見ることでどれ丈、益されて居るかと思う。趣味の拡大と云うような漠然としたことでなく、想像に、木立を浮べ文字にそれを活そうとする場合、光、陰、色の閃めきが、視覚に甦って来る。文字が画筆の先についた一粒の色のようになって、片はじから、愛する自然の美や命を写し出して行くような直接さがある。(勿論理想的な場合に於て丈だが)音楽が自分に教えるところは、人間の魂の種々な息づかいの微妙さ、熱烈さ、流動の豊麗さである。
ともに、大きな暗示の宝庫であると思う。理屈と、文字が先に立たないだけ、此等のものはいきなり人の霊に肌みを触れ、目醒ませ震い立たせる。
自分が一生のうち、最もすぐれた作品を書き得るとしたら、深大な思想とともに、実に生命に満ちた色彩の感覚と、音楽的な情感の波が、調和よく、而も鮮明に強く結びつけられたものであろうと思う。