Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme

Aozora Bunko

一本の木のようになり切れただろうか。

テムポの早い反響箱のせまい自分だから、又動くかもしれないが、ぼんやり乍ら、道はついたように思う。要はそれを見失わないことだ。(喧嘩がしたくなったら二三日どこへか旅行をすればよろし。)

心に路のついた心持は何とも云い難い悦びだ。まして自分のように、殆ど三年の間、泣き、苦しみ、生活に疑問を持ちつづけて来たものに、この広い明りの差したことは、涙を浮ばせることである。

Aの、ガンコな、一徹なところも私にはよいためになって居る。彼がああなので、私も軽々しく振舞えない。為に、種々の反省が起る。永い間にはよいことになる。私の心の中で、彼を踏んだり蹴ったりの目に会わせて居たことをすまなく思い、二人が一生、大きく仕事で光栄ある生活を営めることを祈る。

これには、ミス・コールフィールドが来ると云うことも非常によい鼓舞になった。

彼女が来れば、私は、何か二人で出来る仕事(目に見えるものはなくても、)のあるのを直覚する。遠くから、一つ共鳴し得る心が、はるばる海を越して来ると云う感じ。彼女には、自分として或忘られないよさがあり、他のアメリカの女のようでない点が強く心を牽くのだ。