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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme

Aozora Bunko

彼女が失明して居ることは不幸である。けれども、一方、それが彼女に、あの相当な深さや独立的な心の領域を持たせて居るのではないだろうか。視覚が閉された為、アメリカの文明の、あの機械的な悪い強さが開拓し、我ものにし切れない神秘があるとも思われる。私は、彼女が、よい仕事と、助手とを見出すことを切望する。助手なしでは、何も出来まい。

一週間に一日、ゆっくり彼女と話し、何か一緒にするのを思うと嬉しい。

彼女は、あのことを、どう思って居るだろう、再びめぐり会うことで忘れ得るか。そう云う性質かどうか。

◎

きのう始めて、家のバラが咲いた。A、私の机の上に、插して置いて呉れる。夜、スタンドの近い明るさで、非常に美しかった。

今朝は、まだ半開の蕾を四つばかり、青い葉と一緒にかえてある。彼の細やかな心遣いを嬉しく感じた。

蕾の数は多いが、花の出来栄としては、あまりよろしからず。

◎

机に向い、此等を書いて居ると、「キーンギョ、ア、キーンギョ」と呼び売の声がする。さいに、いそいで呼びとめさせ、門に出て、買う。相当に大きな真赤なの二つ、白がちの二つ、黒いフナのようなの一つ、目高? 三匹、ガラスのいれものと、藻一かたまり。