Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
私もAの本が可愛いうちは大丈夫か。呵々
◎
クルランボウの細君の弟が、冷淡な老独身者で、世の中に、利害関係に支配されない友愛などと云うものはないと云う厭人的人生観を持って居る。が、妹の家族にだけは愛を持って居、その愛を、することなすことに難癖をつけることで表現して居る、と云う。
人により、斯う云う風に感情が素直に流露しない性格があるものと思う。
祖母が、父や父の家族を愛し、私も愛して居ながら、話をすると、その歓びや愛を、陰性に表現する。
自分が、しみったれて生活するのも家の為だとか、年よりばばは、よそにつれて行って呉れるのもいやだろうとか、世間見ずで話がないとか。二時間も会って居ると、四辺の空気がかび臭い程になる。たまに会い、うれしさが強ければ強い程、云い方も強く執念く陰性になり、人にきらわれる。
母と祖母のうまく調和しないのも、そう云う点で大きな力があると思う。母は、理性で愉ぶべき場合にはよろこび、率直であるべきと云う意識から、祖母のそう云う裏心を見抜かない。母は不幸に育った故か、自己防禦の本能が発達しすぎ、他人のうちにある悪の素質を見つけることの素早さとてはなく、それをずっと大局から見る丈の芸術家的度量がないから、不幸は一層ます。