Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme

Aozora Bunko

四方八方から、内外に迫る不調和の感じ、的のない憤り、生活力が適当なはけ口を見出せないで黒煙を吐く心持。

私共の間には、殆ど気分の一致と云うものがない。思想的に、積極と消極と大きな隔を持って居る上、一日の中を満す心持に、密接な連絡がない。

彼は、私の苦しい心持などは察しようともせず、感じても忙しい、ひまがないと云って、疎通をはからない。襖をしめてたてこもり、私を一層苦しくさせる、気勢・足音、せき払の音ばかりで刺戟するのだ。

彼が居なければ、私の苦痛はないと同時に、此ほど彼に捕われて焦燥る未練さもない。

彼が戻ると、生活の習慣は私に微かな期待と、浅間しい媚とを持たせ、笑顔を作らせる。それが裏切られ、一層内的に蓄積し悪化して行く状態。

静かに考えて見ると、私も彼も現代人らしい不真面を持って居るのだ。――夫婦なら、夫婦らしく、互の肉体的な慾望も正面から認め、同時にその結果をも――あるのなら――受けて行くべきであろう。

それだのに、私共は最初、互の精神的結合を非常に強調しすぎた。それを第一義、仕事を第一義に置きすぎた。今それが、口実とされる。Aは、仕事がいそがしいと云う。