Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
そこで村中大さわぎしてさがしていましたところ、その日もとっぷり暮れたころになって、だれもいないとなりの納戸から、不意に火のつくような赤ン坊の泣きごえがして、神かくしにでもあったように、赤ン坊がいつのまにかちゃんとかえってきていたというのです。
それにまだふしぎなことは、その三、四時間のあいだに、赤ン坊のできものは、ガーゼや絆創膏でりっぱに手当がほどこされてあったというのです。しかもそれも素人の手療治などではなく、専門のお医者さまの療治だというので、夫婦をはじめ村人たちも、ふしぎなこともあればあるもんだと、びっくりしてしまいました。
いったいだれが、こういうことをしでかしたのか? しんせつでしてくれたのか、いたずらなのか?
「もうそれからは、家内はまた子どもをかくされやしねえかと、半狂人みてえになっとりやして、仕事も何も手につかねえでやす。そこでわしもきょうは野良を一日休んで町さきで、医者さまのとこさ軒なみにきいてまわっとるでやすが、もうこれで五人の先生さまに、うかがったでやす。こちらの先生さまいれて、六人目になるでやすが……」
「ほう!……フウム……」