Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

四

これが今から思えば、私が貴方にこんな手紙を書かなければならなくなったそもそもではなかったかと思われます。

四

友達は、役場に出勤していましたが、私が訪ねたと聞いて、飛んで帰って来ました。そして、昔の友達の話、村の誰彼の噂、私に取っては珍しくもない、巴里や倫敦の話などを子供のように貪り聞きながら、それからそれと話の種は尽きませんでした。なんにもないが、久し振りで夕飯を一緒にして行け、と離してくれません。障子のすぐ向うに、椎名岳という山を仰ぎながら、私の下げて来たやまめを肴に、差しつ差されつしているうちにふと思い出したように、兄さんはこの頃どうしていられる? と友達が聞くのです。

だって、君はこないだ訪ねて来て、兄に逢ったばかりじゃないか、兄の話では三度も来てくれたって……いいやそれは知っとる、俺のいうのは兄さんの仕事の方は、どうだと聞いとるんだと、慌てて友達はいい直しました。ああそう、なんだか材木や蜜柑の出荷値段なんぞ、調べてたようだよ。そう……そうかね……そうけえ……といった工合で、また外の話をしているうちに、

「時に兄さんは、この頃なんにも変った様子は、ないのけえ……」