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Japanische Klassiker mit Furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

四

その後桐沢台のお邸のことは村役場の永瀬さんという収入役の方が管理をしているが、村の人たちは怖気づいて今ではもう誰一人桐沢台に近づく者もないということ。

最近聞いたところではお国許の方と永瀬さんとの間に手紙の往復があって、別荘は取り毀しになって、地所は村へ寄付して下さるということに決まったらしいが、詳しいことは自分にはわからぬから、もしその方のことをお知りになりたかったならば、永瀬さんのところへござれば喜んで話してくれるであろうということ。等々を茂十さんはその重い口の下からポツポツと田舎人らしく話してくれたのであった。

四

「どうもな、いくら御寄付は戴いても、ああいう御病気の方では村にとっては住んで戴いて有難いのやら迷惑なのやら、とんと痛し痒しのようなわけでございまして……」と茂十さんは苦笑した。「あのお爺さんなぞは、話に聞けば紀州のお国の方に昔から勤めてまだあの奥様のお小さい時分からお育てしてきた人だそうでして、女中さんとは親子だったそうですが、ずいぶん奥様大事と奉公してこられたそうですから、奥様や坊っちゃんはお亡りになる、自分の娘さんは亡るで、もう世の中に望みも何もなくなって、つい首なんぞ縊ってしまったのでしょうが、どうもそういうことがあってからは村の者たちも気味悪がってあの近辺へも寄りつかぬような始末