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Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みちくさ

道草

夏目 漱石

Lesen Sie 道草 (みちくさ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.812 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

「御尤もです。じゃ正月一杯とでもして置きましょう」

健三はそれより外にいいようがなかった。相手は仕方なしに帰って行った。

その晩寒さと倦怠を凌ぐために蕎麦湯を拵えてもらった健三は、どろどろした鼠色のものを啜りながら、盆を膝の上に置いて傍に坐っている細君と話し合った。

「また百円どうかしなくっちゃならない」

「貴夫が遣らないでも好いものを遣るって約束なんぞなさるから後で困るんですよ」

「遣らないでもいいのだけれども、己は遣るんだ」

言葉の矛盾がすぐ細君を不快にした。

「そう依故地を仰しゃればそれまでです」

「御前は人を理窟ぽいとか何とかいって攻撃するくせに、自分にゃ大変形式ばった所のある女だね」

「貴夫こそ形式が御好きなんです。何事にも理窟が先に立つんだから」

「理窟と形式とは違うさ」

「貴夫のは同なじですよ」

「じゃいって聞かせるがね、己は口にだけ論理を有っている男じゃない。口にある論理は己の手にも足にも、身体全体にもあるんだ」

「そんなら貴夫の理窟がそう空っぽうに見えるはずがないじゃありませんか」

「空っぽうじゃないんだもの。丁度ころ柿の粉のようなもので、理窟が中から白く吹き出すだけなんだ。