Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みちくさ

道草

夏目 漱石

Lesen Sie 道草 (みちくさ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.812 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

外部から喰付けた砂糖とは違うさ」

こんな説明が既に細君には空っぽうな理窟であった。何でも眼に見えるものを、しっかと手に掴まなくっては承知出来ない彼女は、この上夫と議論する事を好まなかった。またしようと思っても出来なかった。

「御前が形式張るというのはね。人間の内側はどうでも、外部へ出た所だけを捉まえさえすれば、それでその人間が、すぐ片付けられるものと思っているからさ。丁度御前の御父さんが法律家だもんだから、証拠さえなければ文句を付けられる因縁がないと考えているようなもので……」

「父はそんな事をいった事なんぞありゃしません。私だってそう外部ばかり飾って生きてる人間じゃありません。貴夫が不断からそんな僻んだ眼で他を見ていらっしゃるから……」

細君の瞼から涙がぽたぽた落ちた。いう事がその間に断絶した。島田に遣る百円の話しが、飛んだ方角へ外れた。そうして段々こんがらかって来た。

九十九

また二、三日して細君は久しぶりに外出した。

「無沙汰見舞かたがた少し歳暮に廻って来ました」

乳呑児を抱いたまま健三の前へ出た彼女は、寒い頬を赤くして、暖かい空気の裡に尻を落付た。