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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

六

六

「おや銭形の親分」

その日の巳刻(十時)前、松五郎を番所へ預けてホッとしたところへ、平次と八五郎が訪ねて来ました。

「重吉兄哥、――それからどうしたえ」

「いやもう大変な騒ぎでしたよ、親分」

重吉にしてみれば、

「今夜何か一と騒ぎあるだろう」

と言った平次の予言があまり見事に当ったのが不気味でもあったんです。

「そんな事だろうと思ったから、神田から一と飛びにやって来たよ」

「有難え、親分」

「どんな事があったんだ」

「松五郎が、お通夜に来た新助を、木戸のところで植木鋏で突き殺したんで――」

「そんな馬鹿なことがあるものか」

平次もすっかり面喰らった様子です。

「本人が白状したんだから、間違いありません。それにこんなものまで書いて死体の下へ入れて置いたんで」

「はてな?」

「娘の敵を討った――てんで大威張りですよ」

「どこに居るんだ、松五郎は?」

「番所ですよ」

「よし、行ってみよう」

平次は百人町の番所へ飛んで行きました。係り同心の出役はまだ。番太の老爺と、重吉の子分の下っ引が、一生懸命、松五郎を見張っている最中でした。

「親分」

「ああ銭形の親分さん」

松五郎は顔を挙げました。