Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme
それから三日間、清左衛門は血眼になって探しました。寅蔵の自害は、簡単な届出で済みましたが、御墨付と短刀の紛失は、どうも、それと関係があるような気がしてならなかったのです。
怪しいのは、針目正三郎とお勝ですが、それも取止めた証拠は一つもありません。
幸い屋敷の中が清左衛門の自由になるので、縁の下から天井裏、土蔵納屋の中は言うまでもなく、雇人の荷物まで探しましたが、三日目の今日まで、御墨付や短刀の匂いも解らなかったのです。
正三郎とお勝は、一生懸命手伝ってはくれましたが、ともすれば後ろを向いて赤い舌を吐いていそうで、清左衛門は全く気が気じゃありません。
明日の朝はいよいよ主人丹之丞が江戸へ帰ると解った時、清左衛門はとうとう評判の銭形平次に逢ってみようと思い立ちました。
屋敷へ呼ぶかけにも行かず、そうかといって、平次の宅へ行けば、後を跟けられるに決っております。思案に余ってお茶屋から使いを出すことまでは考え付きましたが、その使いに出した下男の森三が、途中から買収されて、いい加減な返事を持って来たとは夢にも知らず、平次に頼む望みも絶えて、菩提寺に先代安倍丹後守の墓に詣で、当主丹之丞が帰る前にいよいよ腹を切って申訳だけはしようと思ったのでした。