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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

「それ、番台から流しの合図だ、頼んだよ」

「ヘエ――」

亭主は泣き出しそうな顔をして着物を脱ぐと、それでも昔取った杵柄、すっかり三助になりすまして店の方へ出て行きました。

「野郎ッ、言ってしまえ、何もかもバレてしまったぞ」

「恐れ入りました親分、決して悪気じゃございません、昔恩になった方への義理――」

三助は獰猛な面構えに似気なく、一つ脅かされると、ペラペラと喋ってしまいそうな様子です。――腹からの悪党ではないな――と平次が見て取ったのも無理はありません。

「お前に頼んだ相手はどこに居る」

「それは申上げられません、骨が舎利になっても」

「よしよし、いい心掛だ。人間はそうなくちゃならねえ」

「ヘエ――」

褒められてるんだか、責められてるんだか、三助にも見当は付きません。

「ところで、そのお前の恩人とか言う方は、もう遠方へズラかったろうな」

「ヘエ――」

「お前だけを残して、飛んでしまったろうと言うことだよ、二千両も持っているんだから、お前なんぞに付き纏われちゃ厄介だろう」

「とん、とんでもない。そんな薄情な方じゃございません。それに、あの邸にはまだ用事があるはず」

「本当かい、それは?」