Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme
二
私は救いのない小説は嫌いだ、したがって、誰にでも安心して読んでもらえる探偵小説を書きたいと思っている。したがってそれはハッピー・エンドになり、甘くなるのはやむを得ない。私は犯罪小説は書きたくないと思っている。探偵小説が探偵小説であればあるほど、明るくて救いのあるものでありたいとも思っている。
私の捕物小説は、翻案だという汚名を私は幾度か被せられた。その度ごとに私は、翻案なら原作を提示しろといっている。私の捕物小説には――あえて断言するが、たった一つも翻案は無い。ことごとく私の創作だ。私は作り出す興味で数百篇の捕物小説を続けたといっても宜い。自由奔放に飛躍する想像力と、それを整理して論理的に筋立てをしていく興味、それが探偵小説を作る面白さだ。その上、捕物小説には、時代のカムフラージュによる夢がある。作家の労作は苦しいが一面それは限りなく楽しいことでもある。
二
銭形平次の苦心談をよくきかれるが、実際そんなおどろおどろしき物語などがあるわけではない。私は明るい障子の下で、レコードをかきならしながら、時には鼻うたを歌いながら書いているのである。落語の「小言念仏」