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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

二度目の小熊屋も同じ店造り、同じ炭薪だ。これは思う通りに燃えた。そこでいよいよ三軒目に、目的の三村屋を焼いたのさ。――三村屋に怨みもあるだろうが、やはり周助は火事の好きな気違いさ。仲吉の火事好きと違って、これは本当に怖いよ」

「…………」

「最初は三村屋を皆殺しにする積りだったろう。が途中から気が変って、お町を助けて、命の親になってやろうと思ったに違いない。その辺は正気だね――付火道具というものは、不思議に大抵は焼け残るものだ。お町を助けて「命の親」扱いにされた周助は、夢中になってそれに気がつかなかった――そこへ仲吉がやって来て、あれを拾ったのさ」

「三軒に放火をしたのに、どうして、三村屋だけ狙ったと解ったでしょう」

「外から雨戸を釘付けにして、二ヶ所に火を放けてるじゃないか」

「ヘエ――」

ガラッ八はすっかり恐れ入ってしまいました。

「焼跡で二人の話を立聴きしたのは周助さ。自分の身がだんだん危うくなったのと、――お前が『放火は酒呑の女房か、問屋の仕入の関係で、ただ滅茶滅茶に酒屋を怨む者の仕業かも知れない』と言ったのを聴いて、あの気狂い奴、四軒目を焼く積りになったんだよ。