Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme
身扮を落すと、あの人は後光が射すほど綺麗だったよ」
「ヘエ――」
「俺は巴屋の旦那に言うような顔をして、その辺に様子を見ていた悪者へお品さんをさらったら承知しねえ――ということを呑込ませるつもりで、つまらない自慢を言ったが、あれがかえって悪かったんだ。悪者は俺の鼻を明かすつもりでお品さんをさらったんだ」
平次は今さら口惜しがりますが、どうすることも出来ません。
いろいろ盲目の太助から聞くと、お品は施米の前の晩そっと太助を訪ね、わけを話して太助の娘――出戻りながら美しいという評判の娘――になりすまし、真物の娘は石原の家へ預けて、翌る日、施米を貰いに出掛けて行ったのでした。
お品は賢い女には相違ありませんが、女の本能が教えてくれる「自分の美しさ」だけははっきり知っていたのです。
それから三日、お品は実によく化けおおせました。平次はお品の留守にそっとやって来て、太助に様子を訊き、いろいろ打合せもしましたが、せっかく決心をして、貧しい生活に我慢しているお品の計画を破るわけにも行かず、危ぶみながらも成行きを見ていたのでした。
「お品さんは、昨夜までは確かにここに居ました。