Japanische Klassiker mit Furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme
津島様のお父様は御他界遊ばされていられますが、御名前を源右衛門様といわれ、貴族院議員をなさっていられました。お兄様は、現在青森県知事をなさっていらっしゃいます。
津島様は弘高から東大仏文科を卒えて、たしか亡くなった年ちゃんとは御同年のお方でいらっしゃいます。
いつか病院で、輝ちゃんが、
「僕も入院生活でお前のそばについていてあげられないし、苦しいことがあったら話しに来いよ」といって下さったことがありますが、いまさらのように思い出されます。
輝ちゃんがいて下さったら、お父さまへのお願いごとも、きっとすらすら運んで下さったのではないかしらと、そんな気持ちもいたします。だって、お父さまも、お母さまも、輝ちゃんが大好きだったのでしょう。そして輝ちゃんは、わたしをとても可愛がって下さったし、わたしにとって輝ちゃんは、両親のように思われるときもあれば、また姉のようにも懐しく思われて慕っておりましたから。
お父さま、なぜ富栄は輝ちゃんのことを書いたりして本当のことを避けているのでしょう。お父さま、お母さまのお怒りが怖いからでしょうか。いいえ、ただひとこと「ごめんなさい」