Japanische Klassiker mit Furigana
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うみぼうずと おひめさま
うみぼうずと おひめさま
小川 未明
Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme
二
「おひめさま、どうぞ おたすけください。」
と、ごもんの ところへ あつまりました。どんなに つよい かみさまも 手が つけられないし、こういう ときは、やさしい おひめさまの お力に たよるより ほかに、しかたの ないのを、よく しって いたからです。
「すこしの あいだ おまちなさい。」
と、おひめさまは おっしゃいました。
うみぼうずは、ところきらわず あばれまわった ものだから、だんだん つかれて きました。
この とき、どこからとも なく、いい おんがくが きこえて きました。
二
「はてな。」
と、うみぼうずは、あたまを あげて あちらを みると、赤や 青の きものを きた むすめたちが、うつくしい おひめさまを とりまき、ふえを ふいたり たいこを たたいたり、また、おもしろい 手つきで、おどって いるので ありました。
うみぼうずは いましがた じぶんが あばれたのを おひめさまたちに みられたのかと おもうと、きはずかしく なって じっとして いられず、くらい 海の そこへ かくれて しまいました。
たちまち、くろくもが きえ、あらしが しずまって、空の いろが きれいな うすももいろに さえました。