Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うみぼうずと おひめさま

うみぼうずと おひめさま

小川 未明

Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

十二

「あっ、この いぬは おまえの とこの いぬかい。」

と、うみぼうずは びっくりして ききました。みつこさんは ふしぎに ゆうきが でて、じっと うみぼうずの かおを にらみながら、

「あんたが この いぬを 川へ すてたんでしょう。わたしたちが たすけて やったのよ。」

と いいました。

なんと おもったか、うみぼうずは かおを 赤く して にげて いきました。

十二

あつい 日でした。さか下の きんぎょやの みせ先で、学校がえりの たけちゃんと みつこさんが、あっぷ あっぷと およぐ きんぎょや こいを、ながめて いました。

すると みつこさんが、

「まあ うみぼうずよ、かんしんだわ。」

と いったので、たけちゃんも その ほうを ふりむくと、おじいさんの 車を おして、さかを のぼる 子どもが ありました。

「ああ、あの 子なら 三年生の きゅうちょうだよ。」

と、たけちゃんが いいました。

「だって、いぬを 川へ すてた わるい 子ね。」

「きっと、あとで こうかいを したのだろう。」

そう きくと、みつこさんは、このあいだ かおを 赤く して にげて いった すがたを おもいだしました。