Japanische Klassiker mit Furigana
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うみぼうずと おひめさま
うみぼうずと おひめさま
小川 未明
Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme
九
「おもしろい おはなしだね。けれど、空の 上ばかりで なく、下の よの中にも、うみぼうずも いれば、また、おひめさまのような やさしい 人も いるのだ。」
と いわれました。
「やはり、うみぼうずや おひめさまが いるのですか。」
と、きみこさんが いいました。
「そうだよ。かみさまと ちがい、にんげんだから そう やさしい うつくしい おひめさまは すくないけれど、もっと たちの よく ない うみぼうずは たくさん いると おもうよ。」
と、おとうさんは いわれました。
九
きみこさんは、学校の うんどうばで あそんで いると、
「うみぼうず、おまえが わるいのだ。」
と いう、男の 子の こえが きこえました。
おどろいて そちらを みると、二、三人の 子が、あたまの 大きい せいの たかい、つよそうな 子に わる口を いって にげ足を して いました。
きみこさんは、あだ名を いわれた 大きい 子を、ほんとうに うみぼうずみたいだと おもいました。
「おぼえて いろ。」
と、うみぼうずは あいてを にらみつけました。
「おまえが ひとの まりを なくしたのでは ないか。